継続力をコツコツ磨くことは人生を豊かにする唯一のスキルである

マインドセット

あなたは物事が上達するタイミングがあることをご存知でしょうか?

私は海外留学経験があるため、しばしば次のような質問を受けることがあります。

それは、「どのくらい勉強すれば、英語がペラペラになれますか?」です。

この問いに対する答えは、一概には言えません。

なぜなら、個人の状況や環境によって成長スピードが大きく異なるからです。

最低限でも、英語スキルを向上させるのに実用的な期間として、1〜2年が必要と言えるでしょう。

しかし、そのスピードは、個々の努力や費やす時間によっても変わってきます。

どれだけ早くスキルを向上させるかは、6か月間は最低でも必要です。

また、もう一つ大事なことは、「どれだけやれば成果が出るか?」という質問自体が、成長にとって意味がないと理解する必要があります。

このような質問をすると、その人のマインドは依存的なものになりがちです。

そして、即座に成果を得ようとし、できるだけ簡単で楽な方法を求める傾向があります。

しかし、実際にはすべてのことが「すぐに」「楽に」「簡単に」手に入るわけではありません。

コツコツ継続することでしか、上達はないのです。

例えば、プロの野球選手になるために、たった1年で成れるでしょうか?

これは不可能だと誰もが理解するはずです。

物事はすべて、上達するためには、「時間」を必要とします。

加えて、年単位に時間をかけた、地道なコツコツ継続作業が欠かせません。

左図は、多くの人が考える真っ直ぐな成長曲線です。

しかし、これは違います。

実は、努力した分だけ成果が必ず、均等に返ってくるわけではありません。

執着せず、とにかく目の前のことにコツコツと継続をして実践することです。

なぜなら、成果の出るスピードは、本人が費やす時間とその努力の差(量)にかかってきます。

正直、成果が出始めるまでしばらくは低調な期間が続きます。ただ、これは避けられないのです。

これが基盤を築く期間であり、我慢と継続した努力が必要です。

そして、ある時点で急激な成果が現れ、ブレークスルー (別名:テッピングポイント。物事がある一定の条件を超えると、一気に拡大する現象)が訪れ、成果が出る転換点を迎えます。

これが本当の「成功・成果」です。

そのため、最初から大きな期待をするのは得策ではありません。

一つひとつコツコツと継続した行動を積み重ね、ある日、突然の成功が訪れるタイミングを信じましょう。

ところで、あなたは、ヘンリーフォードをご存知でしょうか?

フォード・モーターの創業者で、T型フォードにより産業と交通に革命をもたらした実業家です。

彼の名言の一つ、

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「努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。

多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する」

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この言葉、とても深いですよね。

大前提として、諦めないことがとても大切です。

成功に至る道は、芽が出ない期間を乗り越え、努力と時間を確保することから始まります。

ただし、多くの人は少し努力してもすぐに成果が出なければ諦めがちです。

しかし、こうした繰り返しの努力が、成功につながる唯一の道です。

成功する人は、成果が出るまで努力を続け試行錯誤し、修正し、また試す姿勢を持ちます。

そして、成功の波に乗るために信じ続けます。

成果は遅れて出るものであり、これが真の成功の本質です。

この事実は、仕事、学習、スポーツ、芸術、料理、語学など、あらゆる分野に共通する成功法則となります。

私が大好きなバスケ漫画、スラムダンクの中で赤木剛憲が桜木花道に一言、「リバウンドを制するものはゲームを制す」というフレーズがあります。

私たちの現実世界では、「時間を制するものが、人生を制す」と言えるでしょう。

つまり、日々コツコツ時間をかけて行動し、継続した行動を積み上げていくことで成果は後からやってくるのです。

結局は「毎日の小さなコツコツ行動の積み重ね」が大切になります。

ぜひコツコツ継続していきましょう。